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朝、甘いものを食べる「おめざ」っていいの?

朝、甘いものを食べる「おめざ」っていいの?

朝、甘いものを食べる「おめざ」っていいの?

Q.朝、甘いものを食べる「おめざ」っていいの?

A.おめざとは、子供が朝起きたときに与えるお菓子のことで、これを習慣とする地域がありました。子供は早寝ですし、食料が豊かでなかった時代では、朝起きたときに子供はさぞおなかをすかせていたことでしょう。甘いものはすぐに栄養として利用できますので、子供が無事に成人まで生きることが難しかった当時は、育ち盛りの子供に大切なものだったでしょう。

しかし、おめざが現代の私たちにも大切かということになれば、一律にそうとはいえません。昔と今とでは栄養状態、食事の内容、食事の時間などが大きく違うからです。むしろ現代は、夕食時間が遅い、夕食に食べる量が多い、夕食後に体を動かさない、就寝時間も遅い、などで、起床時に空腹感を感じていないことさえあり、そのような状態でのおめざは悪影響の方が心配です。子供におめざを与え続けることで、将来もお菓子を食べるのが当たり前になってしまうかもしれない心配や、おめざの量が多ければ、本来しっかりとってほしい朝食が減ってしまう可能性があるのも好ましくありません。

起床時の水分摂取は、排便を促すという点で好ましいですが、朝起きてトイレに行って、口をゆすいで、などしているうちに朝食の時間になる状況であれば、甘いおざめを食べる利点は特にないでしょう。甘いものを食べると寝起きがよくなる、調子がよい、1日の活力が湧く、幸せな1日のスタートができる、などの利点を感じられ、かつ糖尿病をはじめとした生活習慣病がなく、肥満もなければ、おめざを続けていても構いませんが、現在十分に健康と感じている「おめざ習慣」のない人が、今から「おめざ習慣」を身につける必要はありません。夕食後に甘いものを食べる習慣を改善したいと思っている人が、「明日の朝食べればいいから今は食べない」と思っておめざを取り入れるとすれば、それは就寝前の飲食を控えるための上手なおめざ活用法といえます。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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