Q.ニキビ跡は消えるの?残ってしまうか心配です
A.一般的にニキビ跡と言われるものには2種類あります。1つはニキビが治って直後の赤紫色の色素沈着で、もう1つは炎症の強いニキビが治った後のアイスピックスカーやクレーターと呼ばれる、陥凹した瘢痕です。
1つ目の色素沈着によるニキビ跡は、紫外線を避けて同じ場所にニキビを繰り返さなければ半年から1年くらいで大体きれいに取れていきます。日焼けをしたり同じ場所にニキビを繰り返すとシミとして残りやすくなります。こすらない洗顔と適切な保湿、紫外線対策、規則正しい生活を心がけ、ニキビが新たにできた時は早めに治療するのが綺麗に治るポイントです。
2つ目の陥凹したニキビ跡ですが、このへこみは、真皮という、皮膚の深い部分に起こった線維化と、表皮の変性とが合わさってできている物です。つまり、真皮の病変を治す必要があるため、自然に治ることは期待できません。この場合も新たなニキビができないように治療しつつ美容皮膚科で行われるケミカルピーリングやレーザー治療などで目立たなくしていく対処法になります。
ニキビができるとついいじりたくなるものですが、刺激を避け、適切なお薬を使って早めに治せば跡になるリスクは減ります。ニキビくらい、と思わずに皮膚科を受診していただければと思います。
東京衛生アドベンチスト病院監修