Q.洗面所のタオル、毎日替えなきゃダメなの?
A.感染予防として、正しい手洗い後は、手を濡れたままにせず乾燥させることも重要なポイントであり、衛生的には、カビなど細菌の増殖を考えると、使用ごとの交換が理想的ではあります。ですが、実際的には、出来る限り共用せずに個人用として毎日交換し、洗濯頻度も数日置かずにするのが望ましいでしょう。
そもそも、洗濯や乾燥したタオルの菌がゼロということはなく、家庭内においては本来ご自身の体にあった菌なので、健康であればすぐに害はありません。感染症にかかるリスクは、細菌の増殖によって高くなる恐れがあるのです。たとえば、皮膚に傷や炎症などがある場合など、症状が悪化する恐れがあります。また、タオルの臭いが気になったことがないでしょうか。この臭いがカビや細菌が増殖しているサインなのです。増殖した菌が体に付着すると臭いやすくもなります。
では、細菌の増える条件とは、水分、栄養と時間の経過が必要です。使用後のタオルには、洗濯や手洗いで落としきれなかった細菌に加え、栄養となる汗、垢や洗い残しの石鹸なども付くので、湿って水分があれば、好条件で時間の経過とともにどんどん増え菌の温床となるのです。このようにしてタオルの不快臭は、細菌が汗や垢を分解する過程で発生します。
タオルの使用場所は、洗面所のほか、トイレ内、キッチンなど、いずれも湿気が多くカビや細菌が増殖しやすい好条件の環境です。もし下痢などの症状がある場合、タオルの共用は避けて、ペーパータオルを活用することをおすすめします。
東京衛生アドベンチスト病院監修
FAQ 健康に関するよくある質問