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マスクをしないで咳をしている人がいる。席を替えた方がいい?

マスクをしないで咳をしている人がいる。席を替えた方がいい?

マスクをしないで咳をしている人がいる。席を替えた方がいい?

Q.電車の中で隣の人が咳をしている。マスクをしていない。向きが違うから大丈夫?席を替えた方がいいの?

A.風邪やインフルエンザなど感染症を100%予防することは、不可能です。そして、咳をしているからといって感染症かどうかわかりませんし、予防として第一に、症状がある方自らがマスクを着用することで、咳エチケットのマナーとなります。
第二に、咳をしている状況が気になる場合、席を移ることの考えとして、咳やくしゃみで飛沫感染する距離は、
12m範囲です。
また、空気感染する感染症なら、同空間に一定時間いるだけで、感染するリスクはあります。
他に咳だけではなく、手を介しての接触感染もあります。
咳のしぶき、鼻水や痰が付着した手で色々なところに触れば、環境が汚染され、次々に人々の手によって感染は拡がってゆきますから、一人一人の手洗い、消毒も大事です。

咳エチケットは2003年、世界でアウトブレイクがあったSARS(重症急性呼吸器症候群)を踏まえ、対策に追加されました。
具体的に、咳やくしゃみの際には、手ではなく、マスクやティッシュで、口や鼻を覆います。そして、咳、鼻水や痰が手に触れたら、色々触れる前に、速やかに手洗いやアルコール消毒を行います。

もう一つ重要なことは、使用したマスクやティッシュの捨て方です。
ビニール袋に入れて封を閉じ、蓋付きのごみ箱に捨てられれば、乾燥して空中に浮遊する菌やウイルス量を減らせるので、吸い込んでの感染リスクを低減できます。
また、マスクは、布製ではなくサージカルマスクをお奨めします。外出の際は、マスク、ビニール袋、アルコール消毒を携帯しましょう。願わくば、病院と同じように、外出先でも自然に咳などの症状がある方がいらしたら、体調を優しく気遣いさりげなく笑顔でマスクをどうぞと、差し出せる声掛けができればいいですね。

感染症の診断の有無に関わらず症状があれば、咳エチケットで、うつさないよう思いやりのマナーを。自分にも人にも、感染ではなく感染予防の輪を拡げましょう。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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