Q.夏、サウナに入るのはあまりよくないの?
A.サウナを利用する場所は、通常空調が整備されておりますので、季節はあまり関係ないと外科医の私は思います。
大切なのは入り方ですね。まずサウナに入ると体にどのような変化が起きるのか考えてみましょう。
サウナは高熱ですので短時間で体温の急上昇が起き、その後・・・滝のような汗が流れ出てきますよね。その間、暑さに耐え少しでも汗をかこうと我慢をするわけですが、汗は血液から絞り出される水分と電解質(塩分など)ですので循環血液量が減少すると同時に末梢血管が拡張し、心臓に戻る血液が減少する事で血圧は低下します。
高血圧の方には一見素晴らしいと思うのですが、あくまで心臓が丈夫な方に限定されます。当たり前ですが、我慢を重ね長時間サウナにはいると汗をかき過ぎて脱水となり、血液粘度が増し、血液循環不全より脳梗塞や心筋梗塞を招く可能性が高まります。特に高齢者や循環器疾患を抱えている方は要注意です。
ですからサウナに入るときは無理せず、十分な水分と塩分摂取を行うことが大切です。
また、サウナ効果には ①デトックス作用 ②血行促進による肩こりや筋肉痛の改善、肉体疲労の回復 ③安眠効果やストレス解消 など沢山良い面がございます。私もサウナは大好きで、特に冬場は良く利用しています。
サウナの入り方さえ間違わないようにすれば大丈夫でしょう。
東京衛生アドベンチスト病院監修