Q.「日本人の2人に1人はガンになると聞きました。今からできることはありますか?」
A.もちろん、ガン予防のため今からできることはあります。
世界ではもちろん、日本でも大規模ながんの研究が10件ほど行われ、それらの研究結果を受けて、国立がん研究センターでは、「日本人のためのがん予防法」を作成しました。
その予防法は
①たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける
②飲むなら、節度のある飲酒をする
アルコール量に換算して約23g程度まで(日本酒1合、ビール大瓶1本、焼酎・泡盛2/3合、ウイスキー・ブランデー ダブル1杯、ワイン ボトル1/3程度まで)
③食事は偏らずバランスよくとる
・塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。1日あたり男性8g、女性7g未満。特に
高塩分食品(塩辛、練りウニなど)は週に1回未満に控えましょう。
・野菜や果物不足にならない。
・飲食物を熱い状態でとらない。
④日常生活を活動的に過ごす
例えば歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分行いましょう。また、息がはずみ汗をかく程度の運動は1週間に60分程度行いましょう。
⑤成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない)
中高年男性のBMI(体格指数=体重kg/(身長m)2)で21~27、中高年女性では21~25の範囲内になるように体重管理する
⑥肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は適切な措置をとる。機会があればピロリ菌感染検査をする。
日本人約14万人を対象にした研究によると、これらの予防法の①~⑤を実施した人は男性では43%、女性では37%、がんになるリスクが下がった、ということです。
これら6つの予防法を実践してがん予防をしてみてください。
東京衛生アドベンチスト病院監修
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