Q.「足を組むのが癖なんだけど、これって体には良くないの? 」
A.長時間同じ側だけで足を組むことはおすすめできません。
骨盤・脊柱が傾き、片寄った筋疲労を生じ、姿勢悪化を招くでしょう。
どうしても足を組みたい方は、左右交互に組むことをおすすめします。
同様の意味で、少年野球のバッターには、左右で同じだけの素振りをすすめます。つまり、打者が左右どちらかの素振りしかしないと、左右の筋バランス・柔軟性が損なわれるのです。
ところで、日本では目上の人との面談で足を組むのはマナー違反とされますが、欧米では対談の際、親近感をあらわすものとして、相手に向き合うかたちになるように足を組むのが良いマナーとされているそうです。これは、相手との交渉の場で、すぐに立ち上がれない姿勢、つまり足を組むことにより、攻撃はしませんと相手を安心させたところからきた作法とのことです。文化の違いは面白いものです。
蛇足になりますが、日本にも同じような作法があります。
日本刀を扱う時、左腰帯に刀を差し、左手でサヤをおさえ、右手でツカを持ち、刀を抜き攻撃するのですが、武士が相手と対座する時、攻撃意思がないことを示すため、刀を腰帯から抜いて自分の右側に置き、抜刀しにくいようにしたそうです。
東京衛生アドベンチスト病院監修
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