Q.「舌のコケ、取った方がいいの?」
A.舌のコケを舌苔(ぜったい)と言います。
コケという言葉を聞くと悪い響きではないですが、実際は汚れと菌の塊です。
舌の表面は毛のような突起が無数に存在していて、その隙間に汚れが溜まると舌苔が形成されます。汚れをエサに菌が増殖して、嫌な臭いのガスを発生させて口臭の原因になります。そればかりでなく、味覚障害や歯周病、誤嚥性肺炎、カンジダ症も発症する場合もあります。
特に高齢者の場合は、口が乾燥して、舌の動きが悪くなることで舌苔が堆積しやすくなり、さらに固まって取れにくくなります。その結果、舌苔が原因で命に係わる重篤な肺炎を引き起こすこともあるので注意が必要です。
舌苔をきれいにする時は、専用の舌ブラシを使用するか、やわらかい歯ブラシを使って、やさしく表面をなでるように磨いてください。
汚れを取った後に洗口剤でうがいをするとさらに効果的です。
丁寧に歯磨きしているのに口臭が気になるという方は、ぜひ舌磨きを試してみてください。
東京衛生アドベンチスト病院監修
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