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体をゴシゴシ洗うのはいいの

体をゴシゴシ洗うのはいいの

Q.「体をゴシゴシ洗うのはいいの?(垢すり系でゴシゴシ洗う)」

A.加齢とともに皮膚の最表層である角層の水分保有能は低下します。
角層の水分保有能が低下した皮膚をゴシゴシこすり洗いすると皮膚の保湿成分である皮表脂質が減少します。皮表脂質の減少に起因する皮膚が乾燥した状態では表皮バリア機能が低下し、痒みを感じやすくなり、繰り返す掻破により湿疹ができてしまいます。

皮表脂質の減少により皮膚が乾燥した状態に湿疹ができたものを皮脂欠乏性湿疹といい、外気が乾燥する冬季、特に高齢者の下腿に多くみられます。さらに最近では、入浴時の過度の洗浄、長湯や生活・住環境の低湿化(密閉性環境、エアコン、暖房)により冬季や高齢者以外でも皮膚が乾燥しやすい状況があり、冬季以外でも、また高齢者以外でも皮脂欠乏性湿疹はみられます。

体を洗う際には、泡立てた石鹸を掌にのせ、体になでつけるようにやさしく洗うようにし、ナイロンタオルや普通のタオル、スポンジ、手ぬぐい、ブラシなどを使って洗うことは避けましょう。

熱めのお湯に長く入ることも皮膚の乾燥を増加させます。シャワーや入浴後は保湿クリームを塗って乾燥を防ぐスキンケアも大切です。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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