Q「猫舌は訓練で治らないの?」
A 猫舌は訓練で治る場合もあります。
始めに、猫舌とはいったいどういうものなのか考えていきたいと思います。
人が熱いものを食べた時に、口の中の粘膜がやけどをする温度に個人差はありません。
また、温度の感じ方も、大きな個人差はないと言われています。
人の舌は、奥の方に比べて先端が敏感に感じるようにできているので、熱いものを口に運ぶ時は通常、敏感な舌の先端を下顎に隠して、奥に当てるようにして食べます。
ところが、猫舌の人は、食べ物を口に入れるときに敏感な舌の前方に当ててしまうので「熱い!」と過剰に感じてしまうのです。
長年の癖を直すのは大変ですが、そのことを意識して食べ物を口に運ぶと、食べられるようになる場合もあります。
ただし、熱いものでやけどをする温度は同じですので、猫舌の人はそうでない人に比べて口の中をやけどから守る能力に優れているとも言えます。
もし訓練して猫舌が治らなくても、損ばかりしていると思う必要はありませんよ。
東京衛生アドベンチスト病院監修
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