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朝風呂と夜風呂、どっちがいいの?

朝風呂と夜風呂、どっちがいいの?

朝風呂と夜風呂、どっちがいいの?

日本人が、入浴好きであることは確かです。温泉に恵まれ、水が豊富な国ならではの風呂好きは、日本人の長寿と、無関係ではないでしょう。

人間の体は、70%以上水分でできていることから、お風呂の水温によって、体における影響が変わってきます。例えば、水温が34度以下を「冷浴」と言います。この温度ですと、自律神経の一つである交感神経が緊張して、興奮作用があります。また 日本人が好む「高温浴」と言われるものは、水温が 42度〜44度です。これも、同じ様に交感神経が緊張して体を興奮させる作用があります。

一日の疲れを癒して、夜ぐっすりなるために、熱いお風呂を・・・という人が多いと思いますが、冷浴や高温浴は、リラックスしたい寝る前などにはあまり適切ではないことがわかります。

なので、寝る前には「微温浴」と言われる、水温36〜42度のぬるめのお湯で神経の興奮をしずめることをオススメします。なお、この「微温浴」は精神症や不眠症などの治療にも使われています。

一方、一日のスタートをスッキリしたいという人には、熱い朝風呂がオススメです。「高温浴」は交感神経を刺激し、新陳代謝が高まり、働きを活発にしてくれます。

家庭では、夕食時間の前後が多いと思いますが、高温浴ですと、胃の働きが止まりますので、食後入る場合は、少なくとも30分はあける必要があります。ぬるま湯なら、特に内臓に影響がないので、どのタイミングで入ったとしても胃に負担がかかることもありません。

この他の注意点としては、まず水分をしっかりとった状態で、お風呂に入ることです。お風呂では発汗しますので、体が脱水状態にならないためにも水分をしっかり摂取してください。

そして、体が冷えた状態で、いきなりお風呂に入ることを避けてください。血圧が急上昇するため、体に悪い影響を与えます。 急激な血圧上昇は、心臓病や高血圧のある人にとって、非常に危険です。特に冬などは、暖房を使い、浴室温めておくことをお勧めします。

体温は、風呂から出て1時間半くらいたちますと入浴前より低くなりますので「湯冷め」の現象が起きます。この時間は保温、安静が必要です。

また、お客さんや、偉い人は、最初のお湯「さら湯」に入っていただきたい、と思いますが、実はこのさら湯、体には刺激が強く、年配の方などには、刺激が強すぎるということもありますので、何人かの後に入ることをお勧めします。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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