Q.花粉症、まだ今年は症状が出ていない。予防で、薬を早めに飲んでおくといいの?
A.花粉症はアレルギー反応で、7割がスギ花粉によるものと言われています。
抗原抗体反応の結果、マスト細胞からヒスタミンが放出され、症状を引き起こします。花粉症薬のほとんどが抗ヒスタミン剤で、その作用はマスト細胞がヒスタミンを放出するのを妨げて効果を発揮します。と言う事は、ヒスタミンが放出される前にのまないとあまり意味がありません。
ヒスタミンが放出されてしまった後だと、すでに症状は発生しており、それからヒスタミンの放出を抑えたところで、ダメージはすでに起こってしまっています。抗ヒスタミン剤は、抗原抗体反応が起きても、ヒスタミンが放出されないようにする薬ですので、花粉が飛び出した時点ですでに体内に入っていないと意味がありません。
症状が出る時期を予想して、事前に内服を始めておくことをお勧めします。アレルギーの専門医とよく相談して対処をお願いします。
東京衛生アドベンチスト病院監修