Q.風邪の時、関節が痛くなるのは何故?
A.風邪やインフルエンザにかかった時、体の節々が痛くなったことがある方も多いと思います。
ご存じの通り、風邪やインフルエンザはウイルス感染によって発症します。ウイルスを排除しようとする反応により、体の中では様々な生理活性物質がつくり出されます。その中に発痛物質、つまり痛みの元となる物質があります。
関節周囲、あるいは筋腱付着部(体のスジが骨にくっつくところ)に発痛物質が発現し、体の節々の痛みとなるのです。
ウイルス感染には、細菌に対する抗生物質のような特効薬はなく、主に対症療法を行うこととなります。
風邪による関節痛がひどい場合には、発痛物質のなかでもプロスタグランジンという物質の発現を抑えるための消炎鎮痛剤を内服することが一般的です。変形性関節症による関節痛でも同様の処方がなされます。
薬以外では入浴も症状緩和の一助となります。とは言っても熱いお湯に長時間つかるのはかえって体力を消耗し、おすすめできません。
体力を回復するため、ゆっくり休み、睡眠を良くとることが大事です。
東京衛生アドベンチスト病院監修