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正座で足がしびれる。「しびれる」って、体の中で何が起こっているの?

正座で足がしびれる。「しびれる」って、体の中で何が起こっているの?

正座で足がしびれる。「しびれる」って、体の中で何が起こっているの?

Q.しびれる」って、体の中で何が起こっているの?

A.しびれは神経の悲鳴です。助けを求めているのです。

無理な正座をすると、大腿骨(だいたいこつ)・脛骨(けいこつ)という脚の骨のうしろ側を通る、坐骨神経(ざこつしんけい)や脛骨神経(けいこつしんけい)に負担がかかります。神経が圧迫され、神経を栄養する血行が悪くなると、神経が注意信号を脳に送り、しびれと感じるのです。さらに無理をして正座を続けると、神経が信号を送れなくなり、感覚がなくなってしまいます。感覚神経と同時に運動神経も麻痺してゆきます。

正座をやめて立ちあがったとき、足に力が入らず、捻挫をしてしまった方もいるでしょう。これは一時的に運動神経が麻痺して、筋肉に信号が届かず、力が入らなかったため上手に立てずにおこったことです。
感覚神経の方は、しばらくするとビリビリしたしびれを感じるようになり、いずれ正常な感覚になってきます。これは感覚神経の血行が回復したことを意味します。

肘を机の角などにぶつけて、腕がビリビリとしびれたり、一瞬、手が上手く動かなくなったことを経験した方も多いと思います。これは肘の内側を通る尺骨神経(しゃっこつしんけい)をつぶしかけておこった症状です。

病気によってしびれが生じることもあります。例えば糖尿病が進行すると末梢血管の流れが悪くなり、それにより末梢神経への栄養が悪くなり、しびれをおこします。

ほかにも頚椎症・腰部脊柱管狭窄症・手根管症候群など、神経の通り道が狭くなる病気で手足のしびれを生じることがあります。

一時的なしびれはあまり心配ないですが、しびれが続くときは医療機関を受診することをおすすめします。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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