Q.今、35歳。最近、ほくろが急に増えた。これって、何が原因ですか?ちょっと心配。
A.一般的に、顔や体にできる黒色斑、黒褐色斑のことを指してほくろ、と呼ばれます。これらは、メラニン色素を産生するメラノサイトやメラニン色素が皮膚の一部に集中してできるものです。
種類によって状態が異なり、直径数ミリまでの隆起しない単純黒子(たんじゅんこくし)、メラノサイに類似した細胞である母斑細胞が増えて出来る色素性母斑、年齢を重ねて後天的に増加する老人性色素斑などが含まれています。
紫外線や刺激により、メラニンを作る過程でメラノサイトが過剰に活性化することでほくろは形成されます。メラニンは外部の刺激から肌を守るために必要なものではありますが、過剰に出来過ぎてしまうとほくろになってしまいます。
ほくろができる1番の原因は紫外線です。紫外線を浴びると細胞では皮膚の組織を守るためにメラニン色素が作られます。この時、メラノサイトが活発になり大量にメラニン色素が産出されるとほくろになるのです。
現在は紫外線対策をしていても過去に紫外線にさらされることが多かった人は年齢を重ね時間が経った頃にその影響が出てくるので、ある程度の年齢になった時期にほくろが増えたと感じることが多くあります。
ほくろだと思われるような色素斑でも、形がいびつであったり、1ヶ月というような短い期間で大きさが変化していたり、色素斑と皮膚の色の境目がにじんでいたり、6ミリ以上の大きさがあったり、色素斑に濃淡や出血があるような場合は悪性の場合もありますので皮膚科の診察をおすすめします。
東京衛生アドベンチスト病院監修