Q.風邪の鼻水と花粉症の鼻水は違う?感動した時の鼻水、辛い物を食べた時の鼻水、それぞれ違うの?
A.鼻の中では、空気の温度や湿度の調節のためや、外敵から身を守る目的のために、粘液が分泌されています。これが鼻水の元ですが、風邪の鼻水はウイルスが入ってきた時にそれを排除することがメインで分泌されると考えられます。また花粉症の鼻水も花粉という異物が入ってきた時にそれを排除する目的で分泌されると考えられます。
感染症と、アレルギーという原因の違いはありますが、鼻水自体は同じものと考えてよいでしょう。
これに対して感動した時の鼻水は、少し違うと考えられます。
目と鼻は鼻涙管(びるいかん)というトンネルでつながっていて、涙が鼻の中に流れ込むようになっています。多少の鼻からの分泌はあると思われますが、感動した時にあふれた涙が、多量に鼻の中に流れ込んできて鼻水になっていると考えられます。
また辛いものを食べた時の鼻水は、鼻の粘膜への強い刺激で異物を排除しようとして出る鼻汁と、体全体に対する刺激で自律神経が刺激されて汗が出るのと同じように、分泌される鼻水とが考えられます。ですから、感動した鼻水と辛いものを食べた時の鼻水はちょっと違った性質のものですね。
東京衛生アドベンチスト病院監修