Q.足のかかとの角質、どうすればいいの?
A.足の裏、特に踵の角質層は、顔などに比べれば、ずっと厚いのです。それは体重がかかる部分の皮膚が丈夫でなければならないからなのです。ですから逆に、寝たきりの方の踵は手のひらのように柔らかいのです。
手のひらだって、肉体労働をされる方はがっしりと厚くなります。子供の頃、鉄棒で手に豆ができて、それでも鉄棒をつづけていると手のひらの皮が硬く厚くなったことを経験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この厚くなった角質に冷えや乾燥が加わると、ささくれてきます。ガサガサしただけならば、かかと用やすりで角質表面のささくれだけを薄く削り、保湿クリームで保護すれば良いのです。入浴後にハンドクリームを踵にぬり、靴下をはいて冷えないようにすると良いでしょう。
乾燥により、角質が深く割れ、真皮層まで届いてしまうと、いわゆるアカギレ状態となり、痛みや出血をともなうこととなります。キズグチからの細菌感染(膿んでしまう)を生ずるおそれがありますから注意しなければなりません。こうなってしまうと、消毒も必要になってしまいます。早めの保湿が大事ですね。
踵の角質の肥厚は、踵に過度の負担がかかったため生ずることもあります。これはスポーツシューズや足裏のアーチをささえるようなインソールをつかうことにより軽減されます。
また皮膚病でも似たような症状になることもあるそうですから、ご心配な方は一度、皮膚科を受診されることをおすすめします。
東京衛生アドベンチスト病院監修