Q.最近、イライラ。57歳。男性の更年期があるって聞いたけど、その可能性はあるの?
A.男性には月経がないので、閉経前後の更年期という特定の時期はありませんが、30代後半から40歳ころになると男性ホルモンが減少することで、女性の更年期障害と同じような症状が出ることがあります。
自覚症状としては不安感、やる気が出ない、疲労感、イライラ、のぼせや動悸、記憶力や集中力低下、不眠、軽度のうつ状態、性欲減退などで、その程度を調べるチェックリストもあります。症状が出るかどうかは女性の更年期と同様に個人差がありますが、男性ホルモンが急激に下がると症状が出やすくなります。
血中の男性ホルモン(テストステロン)を測定することで診断がなされますが、他の病気があるかどうかのチェックも必要ですので、更年期障害の症状がある場合は医療機関を受診してください。一般には泌尿器科が受診先になりますが、メンズヘルス外来で検索すると専門の病院を調べることができます。
症状が軽い場合は、日常生活に注意することで改善が期待できます。薬物療法としては男性ホルモンの注射・塗布や漢方治療などがあります。
東京衛生アドベンチスト病院監修