Q.寝違えをなるべく早く治す方法はある?湿布は効く?
A.急性項部痛(きゅうせいこうぶつう)とは特別な原因がなく、急に、うなじ周囲の痛みのためにクビを動かせなくなった状態をいいます。中国語では<睡落枕(スィーローチェン)>と表現されるそうですが、睡眠時の頭位不良が誘因となることが多いので、日本語では<ねちがえ>と言うのです。
原因は頸椎椎間関節(けいついついかんかんせつ:クビの骨のつなぎ目)に加齢性退行変化(つまり擦り切れ)を生じているところに、捻挫のような力が加わり発症するものと考えられます。
ねちがいの治療の基本は安静です。場合によっては頸椎カラー(むちうちの人がつけるクビの装具)で固定をします。消炎鎮痛剤も効果があります。シップも経皮吸収される消炎鎮痛剤です。
牽引や、マニピュレーション(手でクビをねじる手技)で著効を奏することもある反面、ねちがえでなかった場合かえって症状を悪化させることがあります。
数日しても軽快しない場合は、
ねちがいかと思っていたら、頸椎椎間板ヘルニアのはじまりだったり、お子さんの場合、喉周辺の炎症が波及する環軸椎回旋位固定(かんじくついかいせんいこてい)などの場合もありますから
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東京衛生アドベンチスト病院監修
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