Q.「お腹だけが出ちゃう。何とかならない? 」
A.中年男性の「お腹が出る」原因のほとんどは、おなかの皮下脂肪ではなく内臓脂肪の増加によるものです。内臓脂肪は動脈硬化と関連しているので、外見的な見てくれでなく、健康面から見て減らすべき脂肪です。腹筋体操などでお腹の脂肪だけを減らすことは難しいですが、内臓脂肪はつきやすい反面減りやすく、体脂肪を減らせばお腹の脂肪も同時に減ってきます。
ではどうすればよいかとなると、生活習慣には個人差があるので、改善すべき点も一人一人違います。そこで、お腹が出やすい生活習慣を列挙しますので、それに該当するものを探してください。みつかったら、それがご自身の改善すべき点です。
食習慣では、早食い、食べ物を噛まない、噛む回数が少ない、食事時間が不規則、3食の中で夕食の占める割合が多い、夕食時間が遅い、夕食から寝るまでの間が短い、野菜摂取量が少ない、炭水化物(ご飯、パン、麺類など)が多い、おかずを食べすぎる、カロリーの高い味付けや濃い味が多い、外食が多い、間食をする、ジュース類や清涼飲料水をよく飲む、果物を食べすぎる、飲酒量が多い、などが多くみられます。もしこれらに該当しない場合は、満腹になるまで食べず、8割くらいでおさえることから始めてみてください。
運動については、現代人の生活そのものが運動不足になりやすいことをまず意識しましょう。運動は健康に必須ですから多いに勧めますが、1日1万歩歩いている場合でも、その消費量以上に食べていれば減量に有効な運動量とはいえません。運動量を増やすのは限界がありますので、食べ方の改善なしには減量はできないと思ってください。
コツは自分の問題点を探し出して言い訳せずに改善に取り組むこと。その際、9割くらいは実行できそうな改善項目を3つあげる(実際に書き出す)こと。2−3日で判断せず2週間はそれを続ける忍耐強さを持つこと。毎日体重計に乗ること。体重の変化をグラフにすることなどです。改善点が正しければ体重は減ってきます。減量が楽しくなってきたらしめたものです。
東京衛生アドベンチスト病院監修
FAQ 健康に関するよくある質問