新鮮な空気
私たちは食物なしでも数週間、水なしでも数日間は生きることができますが、空気が無ければ数分間も耐えることができません。新鮮な空気は、私たちが生きるために不可欠であり、健康にとってもとても重要なものです。
空気は呼吸によって肺に入り、空気中の酸素が血液によって肺から体の隅々まで運ばれます。酸素の交換が正しく行われていれば、体温と安静時の心拍数が下がり、また体内に侵入した細菌やウイルスの増殖が抑えられます。
全身麻酔で大手術を受けた患者さんには、術後の合併症を予防するために正しい深呼吸の方法を練習させるそうです。肺を大きくふくらませることで、肺の中の細菌が炎症を起こすのを防止し、胸のまわりにあるリンパ節を圧迫してリンパ液を出すことで免疫力を上げる効果があります。また微熱のある人が呼吸のトレーニングをするだけで体温が下がるというデータもあります。
病気のときだけでなく、私たちが普段から定期的に深呼吸をすることで、健康を増進させることができるのです。