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胸焼けってなぜするの?

胸焼けってなぜするの?

Q.胸焼けってなぜするの?

A.胸やけは、主に胃から分泌される胃酸が食道に逆流して、胸部に焼けるような痛みが起こることを言います。食後、特に夕食後、横になった時、あるいは、腰をかがめる時によく起こります。どんな人でも、胸やけがたまに起こるのは普通ですが、それが頻繁に起こる場合、深刻な問題が根底にないか調べる必要があります。
咳をする時や、重たいものを持ち上げるような時など、一時的に腹部の圧力が胸部の圧力より高くなります。すると、胃酸が食道に逆流します。しかし、逆流した胃酸は食道の蠕動運動(ぜんどううんどう)によって、すぐにまた胃に戻ります。その時に、食道と胃の間にある弁の役目をするメカニズムが弱いと、大量の胃酸が逆流するため、胃酸によって食道の粘膜に炎症が起こります。また、弁のメカニズムに異常がなくても、食道の蠕動運動が弱いと胃酸をすぐに胃に戻せないため、胃酸が食道に長く留まり、食道に炎症が起こります。
胸やけが起こる場合、胃酸だけでなく胆汁や膵液も逆流します。

横になると、胸部と腹部の圧力較差が低くなったり逆転したりするため、胃酸が逆流しやすくなります。特に食後は胃内部の圧力が上がるため、横になると胃の内容物が逆流しやすくなるのです。
液体は、個体よりも逆流しやすいので、食事時には水分を控えめにしましょう。 肥満の人や妊娠している人は、腹部の圧力が高くなるため、胃食道逆流症になりやすくなります。また、糖尿病の人は、食道や胃の蠕動が鈍くなり、胃内部の圧力が高いだけでなく、食道から胃酸がよくはけないので、逆流症になりやすくなります。

逆流症がよく起こる人は、辛い食べ物、玉ねぎ、柑橘類、ケチャップなどのトマト産物、揚げ物や脂っこい食べ物、ペパーミント、チョコレート、アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒーなどカフェインを含む飲み物などを避けるようにしましょう。

食べ物、飲みものに気をつけたり、規則正しい生活スケジュールで、就寝前に胃が十分に空になるように気をつけ、寝るときの姿勢を変えたりなど、簡単な生活変換で、逆流症の症状がなくなれば、しばらく様子をみるのもいいでしょう。症状が消えない場合や、再発する場合、あるいは悪化する場合は、すぐに専門家に診てもらうようにしましょう。

  • 食べ過ぎ、飲み過ぎを避けましょう。
  • 体重を正常な範囲に保ちましょう。
  • 食事時には水分を控えめにしましょう。
  • 先ほどあげました食べ物や飲み物を避けましょう。
  • 食後、横になったりせず、散歩や軽い運動をしましょう。
  • 就寝時に枕を二つ重ねたりして、胸部が腹部より高い位置になるように工夫しましょう。
  • 就寝前、最低四時間前に食事を終わらせ、就寝前の二時間は飲み物を一切避けるようにしましょう。

 

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