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汗をかかない体質なんですが、体にとって大丈夫?

汗をかかない体質なんですが、体にとって大丈夫?

汗をかかない体質なんですが、体にとって大丈夫?

汗の代表的な役割は、体温調節と保湿です。体温調節に必要な発汗が少ないと、体内に熱がこもり体温調節が難しくなるので熱中症になるリスクが高まります。また、人間のほぼ全身の皮膚に分布しているエクリン汗腺から作られる弱酸性の透明な体液である汗は皮膚の潤いを維持するために大切な成分を含んでいますので、汗をかけない人は皮膚が乾燥しいわゆるドライスキンになっています。その他にも、汗には、病原体から体を守ったり、皮膚を潤すことで健康な皮膚の状態を保つ作用があります。

無汗症は好適な条件下でも発汗をみない状態で、先天性と後天性のものがあります。先天性のものには、Fabry病・無汗性外胚葉形成不全症などがあります。後天性のものには、特発性全身性無汗症(皮膚の疼痛、コリン性じんましんを伴う無汗症)や、神経性無汗症(腫瘍・外傷・炎症・手術による視床下部の体温調節中枢の障害、脊髄病変、末梢神経病変、薬剤〔アトロピンなど〕により無汗・乏汗を生じるもの)があります。その他、強皮症、アジソン病、糖尿病、シェーグレン症候群、甲状腺機能低下症、乾癬、アトピー性皮膚炎などでも発汗の低下がみられます。

特にアトピー性皮膚炎では、発汗の低下がその症状にさらに悪影響を及ぼすと考えられます。

しかし一方で、アトピーの方では、かいた汗が刺激になることもありますので、汗をかいた後は汗が皮膚表面に長時間残らないように洗い流す対策も必要です。

東京衛生アドベンチスト病院監修

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